食ではありませんが『ホルミシス効果』について

 

放射性ホルミシス効果とは、微量の放射能を体に与える事により『アトピー』『アレルギー』『ガン』などの抑圧効果をねらうものと考えられていますが、これは「毒をもって毒を制する」という考え方です。

すなわち、微量の放射能をあびた細胞はよくなろうとして活性化することで、自ら治そうとする力が働く。いわば漢方薬に似た効果と考えるべきでしょう。

 玉川温泉には、この高い放射線を出す北投石があります。北投石は、台湾の北投温泉 (台北市)で発見され、他には世界中で中国の一部の地域とここ玉川温泉しか産出しない、ラジウムを大量に含む鉱石で、特別天然記念物です。北投石は、玉川温泉そのものとは関係なく、温泉宿と岩盤浴地帯との中間の殺風景な場所にあり、そこから目に見えず肌にも感じない高い放射線値が放出されています。

 核種はラジウム、トリウム、アクチニウムなどで、医師にも見放されたガン患者が最後の希望を託し、ここのゴザの上に横たわっているそうです。湯治客が横たわる屋根のある粗末な場所の放射線値は、0.203という値でした。

ガンに効くとされる根拠となっているのは、厳密には玉川”温泉”では なく、そして熱い岩盤地帯でもなく、北投石の冷たい岩盤の上なのだそうです。 

 微量放射線については、放射性ホルミシス効果が世界中の大学で研究されています。

1978年にミズーリ大学のトーマス・D・ラッキー教授が低線量の放射線照射は生物の成長・発育の促進、繁殖力の増進および寿命の延長という効果をもたらしうると主張し注目をあびました。

また、翌年の1979年春に東京で開催された国際放射線研究会議において中国では「自然放射線の非常に高い地区に住んでいる住民の肺癌発生率が低い」ことが発表されスリーマイル島原子力発電所事故調査委員長のFabricant氏が興味を示し、国際調査団Citizen Ambassadorを中国に派遣して以降、放射線ホルミシス研究が盛んになったと言われています。

 玉川温泉にある北投石と同じ効果を狙い、町のあちこちにでき始めたのが岩盤浴です。

一般の岩盤浴施設でも「放射性鉱物」と呼ばれている「石」を使用しています。御影石、ラジウム石などの表示がありますが、前回お知らせしたような玉川温泉と同様の0.2マイクロシーベルト以上の石はなかなか見つかりません。

ただし、人工的に作られた石であれば、そのような数値のモノも存在するようですが、人工石の場合、プルトニウム等人体に有害なモノが含まれる場合が多いため、注意が必要なようです。

 当院では、毎日ホルミシス効果を得るために、ベッドパットを開発しました。 
体温が上がったという方が多く見受けられます。